ああ智慧は かかる静かな冬の日に
それはふと思ひがけない時に来る
人影の絶えた境に
山林に
たとへばかかる精舎の庭に
前触れもなくそれが汝の前に来て
かかる時 ささやく言葉に信をおけ
「静かな眼 平和な心 その他に何の宝が世にあろう」
私はまだまだ未熟だし
大詩人と同じ心境、なんて恐れ多いけど
この三好達治の詩が”腑に落ちる”夜があります。
心がザワザワしていると、ダメなんだよ。
平らな心でいられるときに。
腑に落ちたソレは
私の場合、一瞬の後には遠くに行ってしまうけど
その瞬間は理解の中にあるんだよ。
言葉って、なんて奥が深いのだろ。