ひびのあれこれ
by happanappamama
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耳を澄ますこと
10月の始めにnappaのクラスで読み聞かせをした。

しばらく、何にしようかなーと考えていたけど
5年生という年齢や、15分という短い時間、
読み聞かせに慣れている子どもばかりじゃないし…とかいろいろ考えると
いくつか候補に挙げていた本は
どうもしっくりこない。

nappaが低学年の頃から
『みみをすます』を読み聞かせで読んでみたいなと思っていたんだけど
連絡帳で担任の先生に伺うと
「詩はちょっと…」という反応だったりして
実現しないでいた。

ウチの二人には
幼稚園に入る前からふとんの中で読んで聞かせていたけれど
二人とも『みみをすます』の中の詩が好きだったし
静かに聞いていたから
教室の読み聞かせでも大丈夫と思ってはいたんだけど。


今回は担任の先生には相談しないで
「コレを読みます」って前日に連絡帳でお知らせした。
 
今年の担任の先生は
相談したとしても、「おもしろいですね!」って乗ってくれそうな気がしていたんだけど
どうしても読みたかったので
万一色よいお返事をいただけなかったときのことを考えて
ゲリラ作戦で行ってみたのだ。


当日、『みみをすます』の中から
「えをかく」と「みみをすます」を読んだ。


読み聞かせに先立って、五感についてちょっとお話して
みんなには目を閉じて聞いてほしいとお願いした。


目からの情報には蓋をして、聞くということに集中することで
かえって豊かな世界が目の前に広がるっていうこともあるっていうことを
感じてほしいなぁと思って。

文字通り、耳を澄ましてほしいなぁと思って。


耳を澄ますことは、実際に聞こえてくる物理的な音だけを聴くこととは違う。
音にならない気配みたいなものを、感じ取ることだ。

そこに集中してほしかった。


目を閉じることで、ふざけちゃう男の子もいるかな?と、ちょっと心配したりもしたけど
子どもたちは思った以上に、静かに聴いてくれていた。


読み終わって、
「なんだかよくわかんな~い」という子もいたし
ところどころ出てくる怖い表現を「グロい」という子もいたけれど
後日先生から子どもたちの感想や反応を伺ったとき

「夢の中にいるような気持ちを味わうことができた子が複数いたようです」

ということを聞き「それそれ!」と感じて嬉しくなった。


私も『みみをすます』を読むと
「いちまんねんまえのあかんぼのあくびに」、「ひゃくまんねんまえのしだのそよぎに」
思いを馳せて、夢見るような気持ちを味わうことができる。


ウチの子どもたちが眠るときに
薄暗い灯りの中で『みみをすます』を聞きたがったのも
きっとそういう心地を味わうことができるからじゃなかったのかなぁ。


美しいものを感じるとき
五感のすべてを使わなくたっていいんじゃないかなって思う。

いくつかの感覚器官を欠くことがあっても
100%味わうことができるんじゃないだろうか。




感じるって、なんて大事なことなんだろ。
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by happanappamama | 2010-10-24 14:47 | つれづれ
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