ひびのあれこれ
by happanappamama
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
秋の夜長の”児童文学”
いわゆる「児童文学」という風に括られるものが好きです。

ものすごくたくさん読んでるわけではないけれども
その方面に全然明るくない…というほどでもないんじゃないかな、と思っている。

よく読んだのは高校生のとき。
読書のスロースターターだった私には
高校生で児童文学というのが、ちょうど身の丈だったのだと思う。


よく言われることだけれど
児童文学って、必ずしも子ども向けってわけじゃない。

著者は、読者として主に子どもを想定して書いているにしても
よいものは誰が読んでもよい…というのは当たり前のことで
「子どもの本だから」って手に取らないとしたら
もったいないことだなーと、心から思う。

だいたい、児童文学っていうジャンルの呼称もよくないのかも知れないな。
読者が限定されちゃって。

もちろん、子どもも読めるけど、大人が読んでも唸る本はいっぱいあるし。


一方で
絵本でも、もっと文章量の多い本でも
世の中には、安直なものもいっぱいあって
そういう本は、子どもにもすぐ分かるのか、何度も手に取ることはない。


本屋さんの、回転する本棚に並べてあるディズニーアニメのダイジェスト絵本や、
昔話の結末を都合よく改変している、コドモダマシみたいな絵本は
やっぱり1回読んでお終いなんだよね。


気になるのは
大人にはあんまり人気がなさげだけれど
子どもには絶大な人気を誇っているシリーズ。

私自身は読んだことないんだけど、
たとえば「怪傑ゾロリシリーズ」とか「ズッコケシリーズ」なんかは
実のところ、どうなのだろう?


私には、なんか
ズラ~リと数十冊並んでいる時点で
著者は子どもたちに向けて、何を伝えたいんだろう?って考えてしまう。

必ずしも、そんな大げさな、立派なテーマみたいなものがなくちゃいけないとは思っていない。
うまくいえないけど、「ほら、こんなにおもしろい話なんだよ!」っていう
書き手の熱意みたいなものがあれば、それでヨシとも思う。

子どもはおもしろい話が好きだし。
活字に触れてくれるだけで嬉しい、という気持ちもあるし。

でも、あんなにズラリと並んじゃうと、
ホントかいな?みたいな気持ちになっちゃうんだなぁ。


手元において、長く付き合っていきたいなと思わされる本って
読み終わったときに何かが残る。

それは、読んで得した!っていう類のモノじゃなくて
その後の自分の人生に、何らかの形で知らず知らず沁みこんでいくような
そんなもの。


ただただおもしろいって子どもが夢中になっている本を否定はしたくないけど

読み終わったときに
ただ、ものがたりの中をあれこれ見物しただけで、手ぶらで戻ってくる…っていうものじゃなく
入ったときとは別の自分をどこかに感じつつ戻ってこられるような
別の扉が開いて、新しい世界に拓かれているのを感じられるような
そんな本に出会ってほしいな。



整理したばっかりの本棚を眺めつつ、古い岩波少年文庫の背表紙を見ながら、
今日はぼんやりとそんなことを考えました。

秋の夜長、”児童文学”の世界を楽しみたい気持ち。

布団の中で、毛布に包まって 
『思い出のマーニー』とか、『ジョコンダ婦人の肖像』とか、『エミールと探偵たち』とか読みたい。

考えるだけでワクワクしちゃう。
[PR]
by happanappamama | 2010-10-26 22:39 | ほん
<< あ~~~、もう12月~ 時代の音 >>


カテゴリ
最新の記事
見えているもの、いないもの。
at 2015-07-20 21:08
アンのこと
at 2014-06-01 15:46
J.D.サリンジャー様
at 2013-10-13 16:28
距離
at 2013-09-23 10:48
匂いと臭いのまわりのあれこれ。
at 2013-09-22 14:56
記事ランキング
Twitter
画像一覧
お気に入りブログ
外部リンク
メモ帳
いまのとここっちにメインの日記があります♪

検索
その他のジャンル
ブログジャンル