ひびのあれこれ
by happanappamama
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
鏡の奥
件の対談本、おもしろかった!

対談だから読みやすかったけど、実はわからないことがたくさん。


いろんなところに話題が飛んで、
それが全部、ちゃんとつながりのあることだから、
そういう話の広がりがとてもオモシロかったんだけど、

ちゃんと理解したかと問われれば
数学苦手のワタクシには、わからない話題もいろいろあった。


河合先生は、かつて高校で数学の教師をなさっていたらしく
『博士の愛した数式』の著者と、数字の話で盛り上がる。

その辺のオモシロさが、いまひとつわからないんだよ。
残念。


数学っておもしろいんだなと思うようになったのは
数学を、もう勉強しなくてよいことになってからだ。

数学ができないって、実はどこかでコンプレックスでもある。

世間とか、誰かに対して引け目を感じてる…というわけではなく
大事な一部分を勉強せずに来てしまった忘れ物感みたいな。

昔は
数学なんて、基本的な計算さえできれば実生活にカンケーないじゃん!
などと思っていたけど
それは数学を知らないものの浅はかな考えだったんだなー、と思うことが、
年を追うごとに増えた。



何年か前、わかりやすい数学の参考書を見つけてから
時々、その本で勉強している。

”ほー、なるほど”などと感心しつつ
かつて積み上げてこなかった数学の基礎を学ぶことで
抜けていた何かを取り戻すような気持ちになって安心する。


だからって、ちゃんと身についているかといえば、
それはまた、別の話なんだけど。

数学ができる人が語る
数字の美しさみたいなものは、まったくわからない。

美しいんだろう、っていうことは想像できるけど
美しさ、そのものはわからないんだなぁ。

わかりたいけど。


対談本は
数学の話だけじゃなく、宗教の話や、カウンセリングの話、人間そのものの話もあり
とても興味深い。

そして
「じゃあ、もう疲れたからこのへんで。あとはまた次回にしましょう」

なんて対談を終えながら、
その直後に河合先生が倒れて、そのままになってしまったというのが切ない。


河合隼雄さんの本は、どれもとても勉強になる。
知らないことを、知らないままで終わりたくない、という気持ちにさせられる。

この対談本も
ついていけない話題も、もちろんあったけど
扉を開けて待っててくれるみたいな感じが、常にある。

こういう人が自分の先生だったら
私ももっと勉強したのになぁ、なんて思ってしまう。

勉強して、同じ土俵で会話したいって思うだろうな。



その本を読んで終わり、じゃなくて、その先がある本はいい。



子どもの頃
母の三面鏡に顔を挟んで
どこまでもどこまでもどこまでも続く鏡の中の世界を怖々見つめた。


知りたいこと、もっと深く理解したいと思うことを増やしてくれる本って
鏡の奥に踏み込んでいくみたいな、そんな感じと、
どこか似ていなくもないな。
[PR]
by happanappamama | 2011-02-28 22:17 | ほん
<< 毎年、毎年。 sweet seventeen >>


カテゴリ
最新の記事
見えているもの、いないもの。
at 2015-07-20 21:08
アンのこと
at 2014-06-01 15:46
J.D.サリンジャー様
at 2013-10-13 16:28
距離
at 2013-09-23 10:48
匂いと臭いのまわりのあれこれ。
at 2013-09-22 14:56
記事ランキング
Twitter
画像一覧
お気に入りブログ
外部リンク
メモ帳
いまのとここっちにメインの日記があります♪

検索
その他のジャンル
ブログジャンル