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ひびのあれこれ
by happanappamama
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国語の教科書様
国語の教科書にはお世話になったんだなぁ、と思う。
知らず知らずのうちに。

授業でやっているときはそう気になる作品じゃなくても
あとで振り返ると
「ああ、あの文章、よかったなぁ」とか
「あのおはなし、好きだったなぁ」とか思う。

小学校の教科書ですごく好きだったのは
低学年のときの『赤いろうそく』
4年生くらいのときに読んだ『花とひみつ』

『花とひみつ』は
「ハナコちゃんは花がすきだった。・・・」っていう文章で始まったような記憶がある。
花の好きなハナコちゃんが、
「モグラが花の世話をしてくれたらなぁ」と考えて
モグラがせっせと働いて花いっぱいの世界になるところを想像して絵を描いたら
それが風で巻き上げられて、
秘密の島にある、秘密の国の秘密の研究所へ飛んでっちゃう。
それを博士たちが本国からの指令と勘違いして、モグラロボットを作り出し・・・

というお話。

高校生のとき、友だちとその『花とひみつ』について話していたら
「その話、星新一が書いたんだよ!」って教えられてびっくりした覚えが!
で、早速文庫本を買って読み返したたら、やっぱり面白かった。

6年生の教科書に載ってた『カルガンの星の歌』というお話も良かった。
お話、というよりはエッセイなのかな。紀行文。紀行エッセイ。
モンゴルを旅した話。

挿絵もなんとなく草原とか、モンゴルの国の広々とした感じがよく出てて
とても良かった。

その中で筆者がどこかの城壁のようなところに座って
狼の遠吠えを聞きつつ星空を眺めるシーンがあって、
授業のとき先生が
「このひとが座っているところは万里の長城ですね」って言ったんだけど
万里の長城を知らなかった私は、教科書の隅に
なんだかよくわからないながらも「ばんりの頂上」とメモした。
かなり後になってから
「あ~、あの時のアレは万里の長城だったのだ!」と腑に落ちて
スッキリしたような思い出が。

ネットで調べたら佐々木望さんという人の書いたものだということはわかったけど、
今本になって読めるものはないみたい。
残念。

前にブログでも書いたけど、
高校の現国の教科書に載ってた薬師寺の飛天にまつわる話も
とてもよかった。

多分教科書でなければ、その頃の私が読むことはなかったろうと思う。

何の先入観もなく、構えもなく、
高村光太郎とか、三好達治とか、石垣りんとか、
八木重吉とか、萩原朔太郎とか、詩もたくさん読んだし、
短歌も、俳句も、漢詩も、
断片的に覚えてるものも含めたら、もっとたくさん、たくさん。

「教科書」というものにギュッと濃縮されていたからこそ
まだ感受性の瑞々しかったごくごく若い頃に次から次へと出会えた文章たち、言葉たち。

そこから広がっていった私の世界がちゃんとある。

そう考えると、国語の教科書はスゴイ!

小さい子どもも、一方的に強制的に与えられる教科書だから、
歴史教科書の問題のように、
大人は見るとこをちゃんと見てなきゃいけないな、と思うけど
国語の教科書は豊なものであってほしい。

若いとき本を読まなくたって、国語の教科書で蓄えられるものがきっとあるもん。
by happanappamama | 2007-03-15 17:04 | ほん
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