ひびのあれこれ
by happanappamama
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
南極越冬隊と樺太犬
おとといの夕刊に南極観測と樺太犬のことが載っていた。

映画「南極物語」のタロとジロの物語であまりにも有名な話です。

第一次越冬隊が南極に渡る前、
越冬隊と共に南極に渡る犬を探して、
樺太犬に詳しい北大の教授とその助手が、北海道の利尻島を探し歩いたそう。

ジャックという犬は
北海道の冬の足として、飼い主と共に毎日60キロもの距離を荷物を引いて走っていたんだって。

飼い主の方ははじめ手放す気はなかったものの
優秀な樺太犬を求めて毎日通う人たちに打たれて
ジャックを手放すことにしたらしい。

明日はさよならという前の晩、
いつもより豪華な食事をジャックのために用意たけれど、
ジャックはまったく口をつけず、
翌朝、連れて行かれるときはジャックの目から涙が流れ落ちたんだって。

様々な不幸が重なったにしろ、
結局一次隊と共に南極に渡った犬たちは南極に置き去りにされることになる。

国内では非難轟々。

けれど翌年、
タロとジロが生きて発見されて、
非難は喜びと感動に変わった。

タロとジロの生存は国中に喜びをもたらし、
タロとジロは英雄になった。

けれど、ジャックをはじめ我が家の家族を手放した利尻の人たちは
複雑な思いでそのニュースを聞いたことだろう。

タロとジロだけが立派な犬で、南極で死んでいった犬たちは立派じゃないのか。

そんな思いだったのだそうです。

ジャックと共に夕刊に載っていた「ポチ」という名の犬の飼い主だった方も
「生き残った犬だけが偉かったみたいで、ポチが不憫だった」と語っていらした。

「南極物語」が封切られたのはいつごろだったろう?

コマーシャルで繰り返し聞いた「タロ!ジロ!」という高倉健の声が
今も耳に残っている。

彼らが過酷な南極の大地で生きていた!というニュースは
もちろん感動的です。

たった2頭でも、生きていてくれて本当に良かったと誰もが思ったことと思う。

けれど、南極で死んでいった犬たち、
越冬隊のために飼い犬を差し出した人たち、
犬たちを置き去りにせざるを得なかった人たち、

表面には現れない、
必ずしも表側からは良く見えないその内側に
いろいろなドラマがあったんだな、思いがあったんだな、ということを思いました。

計らずも英雄にされてしまったタロとジロも幸せだったかどうか。

上野の科学博物館でタロかジロの剥製を見たことがある気がするけれど、
彼らがそれを望んでいたとは思えない。

どんなことでも、どこから見るかによって
様々な見え方がある。

華々しい表側だけに目を奪われることなく、
その内側にどんな事実があったのかということにも
ちゃんと目を向けていきたいなと改めて思いました。

新聞でジャックとポチのことを知ることが出来て
どういう風に言ったらいいのかちょっと迷うけれど
よかったなと思いました。

安らかに、と心から思います。






コメント(4)


タロとジロの剥製があるのですか。
知りませんでした。
礼文出身の友人に同じような話を聞いたことがあります。
二頭の生存は それはそれで感動的ですが
友人と なぜ二頭は生き残れたのかと
話し合ったこともありました。

2007/6/9(土) 午後 11:25 [テンション]



ポチの飼い主は、そんなふうに思っていたのですか。私は単純に多くが死んでしまったなかで2匹でも生きていたことに感動するんだと思ってましたけど。そしてそれが全ての樺太犬の優秀さを証明したことになると思います。証明より生きて返してほしいところですが…。

2007/6/9(土) 午後 11:58 [子連れ登山]




多分、タロとジロの剥製だったと思いますっ!
どこか博物館で見た覚えが・・・とすれば科学博物館ではないかと。
実は曖昧なうろ覚えなのですが。

2007/6/10(日) 午前 0:07 [ happanappamama ]



子連れさん。
新聞にはそのような談話が載っていました。
タロ、ジロが生きていたということはもちろん喜んでいらしたと思います。
ただ、ポチのことも忘れないでほしい、という思いだったのではないでしょうか?

2007/6/10(日) 午前 0:11 [ happanappamama ]
[PR]
by happanappamama | 2007-06-09 22:56 | つれづれ | Comments(0)
<< イマひとつ、調子わるい 昨日から~ >>


カテゴリ
最新の記事
見えているもの、いないもの。
at 2015-07-20 21:08
アンのこと
at 2014-06-01 15:46
J.D.サリンジャー様
at 2013-10-13 16:28
距離
at 2013-09-23 10:48
匂いと臭いのまわりのあれこれ。
at 2013-09-22 14:56
記事ランキング
Twitter
最新のコメント
のりまきさま。 お..
by はなこ at 13:58
あ~とてもいいお話でした..
by のりまき at 21:47
亜寿多妃さま。 う..
by はっぱなっぱ at 09:47
今年もよろしくお願いしま..
by 亜寿多妃 at 14:28
お~~~~、センセー♪ ..
by はっぱなっぱ at 22:27
お久しぶりでございます。..
by 亜寿多妃 at 17:57
boubouさん。 ..
by happanappamama at 22:08
上橋菜穂子さんのファンタ..
by boubou at 12:28
コメントありがとうござい..
by happanappamama at 22:48
え!わからないような、難..
by はっぱなっぱ at 16:12
画像一覧
お気に入りブログ
外部リンク
メモ帳
いまのとここっちにメインの日記があります♪

検索
その他のジャンル
ブログジャンル