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ひびのあれこれ
by happanappamama
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お陰さまで
子どもの頃、周りの大人たち…特にお年寄りたちが
「お陰さまで」と言うのを聞いていて
ちょっとピンと来なかった。

…というより、お陰さまってどういうこと?
誰の、何のお陰なの?って
ちょっと腑に落ちない感があった。いつも。

もっと言っちゃえば、嘘っぽいっていう気持ちもあったかも。
ホントかよ。誰かのお陰じゃないでしょ?って。



周りのお年寄りたちがみんな
いつもいつも、本当に何かの「お陰」と感謝していたかどうかわからないけど。

単に枕詞的に使っている人がいたかもしれないけど。

でも、その「お陰さまで」って言うときの板に付いた感じとか、
何か、目に見えないものに向かって微笑んでるような物言いを聞いていて
もしかしてこの人たちは、何か知っているのかも?
私にはまだ理解できない、到達できない世界にいるのかも?
なんてことも感じていた。

今、思えば。心のどこかで。


最近、この「お陰さま」って言葉を
とても近くに感じることができるようになってきた、と思う。

改めて考えれば、人の人生なんて「お陰さま」そのものだ。


私が自分で獲得したっていう気になっていたことも
改めて考えれば、戴いたものばかり。

自分が何かに傾けてきた努力は否定しないけど
それは私が一人で努力したから出来たことではなかった。

そういう事象の一つ一つが、
周りの人やモノや環境との関係なしにはあり得なかった。

…ということを、このごろ漠然と考える。

うまく言えないけれど、そんな漠然とした思いを一言で表現すれば
それは、やっぱり「お陰さまで」っていう言葉がいちばんぴったりくる気がする。

そんな風に考えると「お陰さま」ってとてもいい言葉だ。



お陰さまっていう言葉、いつごろから使われているんだろう。
今よりもっと「お陰さま」って考えることが当たり前だった時代があったかも知れないな。

自分の意思だけではどうにもならない
周りの状況に翻弄されるばかりの人生を歩かなくちゃならない時代があっただろうな。

今だって、ホントはきっと同じ。

どうやって生きていたって、
自分の人生に反映されるのは自分の意思だけじゃない。

でも、今は
自分ひとりでどしどしやれる気分にさせてくれる時代だってことかもしれない。

そんなこんなを考えつつ
我の強い私は、「私が、私が」って意識もモチロン同時にあるけれど、
若かった時の自分より、今のほうが
「お陰さま」がわかるようになったかも、と思います。



お陰さまで今日も元気に一日終わります。



これから、もっと「お陰さま」って言葉、大事にしていこう。
by happanappamama | 2010-07-09 23:24 | つれづれ
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